午前中、いま西土佐村史をまとめて本にする編集スタッフをしている先生から電話があった。
「ちょっとおしえてくれんろーか?」
「はいはい?」
「四万十川のテナガエビに、ミナミテナガエビっていうがはおるかねぇ?」
「はいはい、います。」
「あと何がおりかね?」
「あと、ヤマトテナガエビてのがいますね~」
「どこがどう違う?」
「手が太いやつが、ヤマトテナガエビで、手は長くてわりと細いけどけっこうでかいやつが多いんがミナミテナガエビやと思いますけど・・・」
「そうかね、ありがと、そりゃ、村史に載せてもえいろーか?」
「そ、そ、村史っすか?まってまって、待ってくださーい!全然自信ないんで、専門の人に聞いてみるんで、待ってくださいっ(汗)」
「そうかねぇ、すまんねぇ、ほんなら頼みます」
ガチャ。
あぶないあぶない・・・、責任重大やんっ(汗)
答えたものの、全然自信ないやんっ・・・(汗)
そこで、久しぶりに元楽舎スタッフで、水生生物専門家のぼうずでハゲの
おー西先生にお電話を。
あっさりつながって助かりました。
海の上、または海の中とかにいて電話つながらないかも、と思ったりもしてたから・・・。
なんか、痛風でまともに歩けないらしくてね、おりこうさんで研究室でお仕事されておりました。(笑)
ほんで教えてもらった、四万十川のテナガエビのこと。
四万十川には「ミナミテナガエビ」「ヒラテテナガエビ」「テナガエビ」の3種類が生息してます。
「ヒラテテナガエビ」のことを、ここいらでは「ヤマトテナガエビ」って言って
「テナガエビ」のことを、ここいらでは「ムギワラエビ」って言うんだそーだ。
(ヤマトのほーがいいねっ)
(だたのテナガエビより、ムギワラってついてるほーがいいねっ)
「ミナミテナガエビ」と「ヒラテテナガエビ」は、川で孵化して幼虫が海まで流されて、海でプランクトンとかを食べておっきくなって、5cmくらいになったら川を遡上するのだそーだ。
「テナガエビ」は回遊をしないで、汽水域に生息する奴と湖沼に生息する奴がおるそーだ。
(ふーん、みんながみんな、海に出るわけじゃないんやね~)
四万十川では、不破(地名)より下流に「テナガエビ」、河口から江川崎くらいまでに「ミナミテナガエビ」、不破から旧大正町くらいまでに「ヒラテテナガエビ」が分布してるらしい。
西土佐で捕れるエビは、「ミナミテナガエビ」と「ヒラテテナガエビ」で、黒尊川や目黒川、藤の川なんかで捕れているのは「ヒラテテナガエビ」が多いんじゃないかと思われるそーだよ。
「ヒラテテナガエビ」は主に瀬(浅くて流れの速いところ)を生息場所としてる。
「ミナミテナガエビ」と「テナガエビ」は主に淵(深くて流れの緩やかなところ)にいるんやって。
(エビ捕るときに参考になるかしら?)
テナガエビの仲間の寿命は3年~4年の間だと考えられているらしい。
長いのか、短いのか、ようわからんけど・・・(汗)
そして、テナガエビの見分け方。
あたしゃはさみがついてる手の太さで見分けるんかと思ってましたが、ちょっと違った。
見分けるポイントは第2胸脚を見ること!
(どこだそれっ!?)
でっかいハサミの次に尻尾側に生えている足のことだって・・・。
・第2胸脚が平べったい→「ヒラテテナガエビ」(ヤマトテナガエビ)
・第2胸脚が円筒形で小さいトゲで覆われている→「ミナミテナガエビ」
・第2胸脚が円筒形で細かい粒で覆われている→「テナガエビ」(ムギワラエビ)
そんなとこじっくり見たことなかったな~
今度見てみよーーっと!
4つめに
・胸部が平べったく顔も平べったい→「ヒラノミチ」
って書いて送ってきた、ぼうずめっ!
どーすんだよっ、村史に載っちゃったらよっ!(ばかっ)
ま、でも大変参考になりました。
ありがたいね~、いざというとき気軽に頼れる奴がおるとね~・・・・普段はただのエロおやじなんだけどね~(笑)
ありがとね♪