
岩間沈下橋のすぐ近くに、この「二重の滝」がひっそりとあります。最近になってようやく、滝の名前の看板が設置されました。国道からすぐに見える位置にあるにもかかわらず、目立たない存在の滝です。
名前の通り、二段になった滝で全体では20メートル近く落差がありますが、水量が少ないのでそれほど見栄えがする滝ではありません。
しかし、この落差20メートルというのは、国道の高さまでのことで、四万十川の水面まではさらに10メートル以上あるのです。ものすごい洪水(国道を洗い越し)の時には、直接四万十川本流に落下する、流域としても数少ない滝になるかもしれません。
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このカテゴリーは四万十川水系の滝を紹介していきます。
四万十川は地質学的には四万十帯と言われる層の上に流れているためもあり、日本の川にしては珍しく大きく蛇行して流れています。故に全体的に緩やかな流れであり、急峻な地形があまり見られない地域でもあります。したがって、滝が出来にくい地形であると言えます。
それでも、四万十川水系は四国の面積の13パーセント近く(同じ四国の香川県全部の面積よりも広い)のを締め、小さな滝まで含めるとかなりの数になると思います。15年ほど前から、滝の取材を始めていましたが、最近になってようやく、良い撮影機材などが手に入るようになり。滝の高さなども、正確に測れる機材がありますので、これから、再取材しながら、まとめていきます。